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「サン〜砂漠の王子〜」
サン=テグジュペリ「夜間飛行」「南方郵便機」「人間の土地」(以上、堀口大學訳 新潮文庫版)「星の王子さま」(内藤濯訳 岩波書店)より


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by nakadachi2 | 2008-08-20 14:28 | KIO
これからどこうへ向かうのか?その道筋を示したいのだ。
やっと落ち着いた。フェスティバルから続いた「星の王子さま+」公演のため、体はピークの状態。昨夜は早めに就寝したおかげで、ようやく体が本来の調子を取り戻した。

それでも何かが終わったわけではないのだ。公演の反省からまた新たなプロジェクトがスタートした。まず「星の王子さま+」というタイトルを変える。その理由はいままでどうしても原作のイメージに絡め取られることが多かったから。これはあまりにも「星の王子さま」という原作に対する観客のみなさん、各人各様のイメージが強すぎる作品だからかもしれない。僕が書いた作品は原作「星の王子さま」を底本としながら、それだけには収まらない作者「サンテグジュペリ」の彷徨と渇望を描くことに刮目した。砂漠に落ちた一人の人間、その生と死、彼を取り巻く人々のリアルな関係を描くことにつとめた。そういう意味ではこの作品は正確な「星の王子さま」とはいえなかった。

今回の公演を経て生まれた、新たに掲げたタイトルは「サン」という。このタイトルには小説家「サンテグジュペリ」の生と死そのものを描くという意志と、砂漠で太陽にあぶられ続けた一人の人間の眼に焼き付いた「SUN」という二つのイメージが込められている。

なぜ彼は空へと惹きつけられたのか?
なぜ彼は世界の果てに消えなければならなかったのか?
なぜ彼は安穏とした生活を選ばなかったのか?
なぜ彼は「王子さま」と出会ったのか?
なぜ彼は死んだのか?

その答えを白日の下にさらしたいのだ。

生きとし生けるもの、そのことを表現する作品に僕自身であったのは高校生くらいの頃だった。それまでの僕はアニメやちょっとしたコメディなどに興味があった。それが高校生くらいになって植村直己さんの伝記や映画「キタキツネ物語」「復活の日」などに触れ、愛、生と死、離別など、人生の意味などを考え始めたのがこの年代だった。「星の王子さま」を原作として舞台作品をつくるということになったとき、僕はそれをありきたりの、ただキャラクターを羅列するだけの、本を焼きうつしたような舞台にはしたくなかった。サンテグジュペリの他の著作や人生に触れるうち、「これは一人の人間の人生における葛藤を描かなければ意味がない」と思うようになった。そう意味で、僕はこの「サン」という作品を、かつての自分と同じくらいの世代の人たちに届けたいと思っている。生きることの意味というものに真摯に向き合うことは、ただ生きているという以上に意味を持つことだから。

ここからさらに配役を変更し、演出プランも練り上げ、作品をもっとふくらませることに心を尽くしたい。そして来月、どこかの劇場で映像撮影のための公演をするのだ。


(本来は非公開ですが、どうしても見たいというこのブログの読者の方は劇団まで連絡をください。これは通常の公演ではありませんが、そのことをご了解の上で、入場していただけるかもしれません。日時などはまた追ってお知らせします。)
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by nakadachi2 | 2008-08-19 06:47 | KIO
ただ一言だけ、見に来てください。
僕は自分たちの作品を作り上げたとき、これでいいとは口にしない。その答えはお客さんたちの心の中にあると思っているからだ。僕たちは迷い、悩み、苦しみ、考え抜いて、作品を作る。もちろん大半の部分は冗談を言ってリラックスした状態だが、どうしても本番となると気合いが入ってしまう。大舞台を前に楽しむというのは口に出すほど、たやすくはない。いつもいつも、そうしたいとは思っているのだけれど。

けして後悔はしないようにやるべきことはきちんとやる。観客の皆さんとは一期一会なのだから。夏の短い期間だけど、本当に献身的に努力し続けてくれた役者、スタッフ、応援してくれているみんなに感謝して。今日の日を迎えられることを誇りに思う。

本日、「星の王子さま+」本番は19時からです。
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by nakadachi2 | 2008-08-17 07:57 | KIO
すべてかけて打ち込んできた!「星の王子さま+」いよいよ!
いよいよ明日、17日19時から「星の王子さま+」です。

フェスティバル終了後のみんなのがんばりで、とてもいい
みたことのない全く新しい、星の王子さまが誕生しました。

明日来られる方は、今からでも遅くないので、中立か、
事務所にまで連絡をください。チケットを用意させて
いただきます。

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by nakadachi2 | 2008-08-16 06:39 | KIO
星の王子さま+はえらいことになっている!重ねて、ロクソフェス6結果報告
さて、大注目の「星の王子さま+」なんだけど、いま、ものすごくいろんな工夫をしているところなのです。それというのも、会場入りしてから仕込む時間が2時間しかないからで、理由はそれしか会場がとれなかったからなんだけど、それならそれでやってしまえ!というのがキオらしいと思いませんか?その2時間ですべてを仕込みあげるために仕込みの効率化が必要なわけです。具体的には「いろいろな機材をひとまとめにしてしまう」とか「機材を兼用して使うこと」などがあるんですが、そのことでいろいろとおもしろい効果が生まれているのです。マイナスをする発想から工夫が生まれて、さらにおもしろい演出につながるというわけです。こう書くと環境問題を話しているかのように聞こえるから不思議ですね。こういう工夫はとてもおもしろいです。衣装もそろったし、美術プランも、映像も音楽も照明プランもそろってきました。あとは動き、間合い、声、演技などですね。

そうそう、ロクソドンタフェスティバルの結果をお知らせしないといけなかったですね。いきなり大発表です!

一位 ポータブルシアター「バタフライはフリー」
二位 ATLAS「喪主もピアノが弾けたなら」
三位 バンタムクラスステージ「ルルドの森」

一位のポータブルシアターさんには賞金として50万円が贈られました。

6回目の開催となる今回は、過去最高となる21団体の参加を得ました。

上位の3組は今年の12月から1月にかけて、旭区の大阪市立芸術創造館で行われるステップシアター「第一回 OSAKA SELECTION」への参加が決定しました!ロクソドンタブラックの他に大阪市内の劇場である応典院と一心寺から一組ずつが出場し、計五組で競われる大阪の小劇場の未来を占うステージとなります。昨年までのロクソセレクションから大阪全体へとさらにレベルはあがりました。フェスティバルで見逃した方も是非ごらんいただきたいと思います。

そして気が早いですが、2009年からのロクソドンタフェスティバルは、今までより規模を拡大し、2009年4月から同11月までの8ヶ月の長き期間にわたって、総勢30組の劇団がしのぎを削る巨大小劇場バトルへと変貌いたします!

ますますヒートアップする劇団温暖化計画にご期待ください!
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by nakadachi2 | 2008-08-12 08:51 | KIO
大注目作!「星の王子さま+」の準備と携帯復活!
タイトルとは反対だけど、まずは携帯が復活したことから。

台北で夜、いつのまにか携帯電話が消えていたという話は以前に書いたけれども、その後、iPhoneにしようと思ったら「予約待ち」とかで待たされたあげく、さらに「パケット通信費」とかがやけに高いときたもんだ。それで少し気持ちが萎えてなおかつ、僕は何でも基本的に「黒」ごのみなのだが、店員が「今は白しかない」というので一旦、ソフトバンクショップからすごすごと帰ってきたわけだ。それでそのあとは、日常の多忙さに振り回されて携帯のことなどなかなか考えられなかったんだけれど、フェスティバルが終わり、多忙さも一山超したあたりで今度は猛烈に携帯が欲しくなってしまって、またソフトバンクにいったわけです。そしたら、あの時は「白しかない」だったのに、今度は「黒?ありますよ。」ということ!これはもう、買いでしょう!で、ゲットしました!「iPhone 3G BLACK 16G」。マックのハードな信奉者としては、ものすごいうれしくてね、テンションあがりまくりの毎日を過ごしております。いいんだよ、やっぱりね!iPod Touchとは違うね!!それで、ついでにといってはなんですが最近調子が悪かった愛機Mac Bookも買い直したわけです。前のは80Gだったんだけど、今度のは250Gあるんだよ!機械の進化はすごいですね。さくさくですよもう、さくさく。

興奮を落ち着けて、「星の王子さま+」のお話へ。

今回の上演にあたり、台本を三分の一ほどカットし、新たに加筆。よりシンプルな構造になった新しいバージョンはみんなから「はじめからこうだったんじゃないの?」といわれるほど違和感なく、受け入れられてます。言葉ばかりに頼りすぎていた反省を生かし、「きつね」などの創作で得た新しい工夫も加え、新たな分野に挑戦しております。ビジュアル感覚を圧倒的に磨き直すこと、楽曲を精選し、よりドラマティックに盛り上げることに重点を置いています。今回、役者としては前回までの作品から半分くらいに絞り込み、当たり前の群像劇ではない演劇的興奮を狙います。

出演
飛行機乗り       如是我紋
王子さま        さくらこりん
支配人・羊面男(声)  中立公平
通信士         右月まよ
月の環(声)      定平 翔
月の環         南 裕子                      

薔薇の君        大咲せり花(特別出演)

大咲さんは、かねてから「出たい」といってくれていたので、今回はやっとという形です。元OSKの女優さんなので、今度の役はぴったりだと思う。

というわけで、忙しさの山を越したはずが、そんなことも言っていられない状況になっています。あっそうだ!ロクソドンタフェスティバルの審査会と発表会もあったんだ!今年の結果をお知らせしないと。それはまた次回で。                      

                                       
                     
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by nakadachi2 | 2008-08-10 19:26 | KIO
昨日は広島!そして共同制作へと思いははせる!
フェスティバルの余韻も醒めあらぬまま、今朝は4時30分出発で広島県呉市に向かいました。呉市文化センターの劇場公演。1300人収容のホール。「卵をとるのはだあれ?」はとても人気がある演目です。この日も、大爆笑の大盛り上がりでした!当日の主催者の方から「こんなに盛り上がったのは初めてです!ある意味、私自身も衝撃的でした!このホールで、生声で演じたんですね?それもすごい!はじめてみました!」などとお褒めの言葉を頂戴し、「いやいや、ありがとうございます(テレテレ)」と少し照れる。眠い目をこすりながら早朝に起きてきて良かった。

そして今日、デンマークメルディアーノ劇団が大阪を離れた。でもこの劇団とは2010年以降にキオと作品を共同制作することが決まっている。これが終わりではない。今回のフェスティバルに招聘した作品「ジェネシス」は凄い評判だった。観客はその作品の完成度の高さと、世界観に舌を巻いた。演出のイタリア人の芸術監督がとても才能のある人で、多彩なアイデアを持った作品を今までも多く制作し、そのいくつかは世界中で上演されている。とても楽しみ。

あらためて考えると、これで三本の海外との共同制作がスタートしたことになる。すごいなあ。この8月からスタートするカナダとの共同制作は、昨年のフェスティバルに作品「Cargo」で招聘したケベックのカンパニー「インクライン」と共に行う。海外でも翻訳されて有名な作家宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を題材に「TRAIN」というタイトルで。この作品を決めたのも、タイトルもインクラインの女優ジョゼのアイデアだ。彼らの本拠地であるケベック州は、カナダだけれどフランス語圏だ。「英語でもフランス語でもTRAINはTRAINだから」という彼女の意見でタイトルもあっさりと決まった。この作品は来年のTactan2009で初演をし、それから日本、カナダ、フランスでのツアーが始まる。その作品が出来たら今度は2009年の夏から、昨年フェスティバルに作品「カムンジャン」で招聘した韓国の「BST(プクセトンシアター)」との共同制作がスタートする。

デンマーク、カナダ、韓国の三劇団とも、現在世界中で引っ張りだこの団体ばかり。こういう世界最高の優れたアーティストたちが、日本のキオを共同制作の相手として指名してくれたのは素直に誇りだと思う。共同制作にはお互いに刺激を与えあう対等な関係が必要だ。彼らの期待に応えたいと思うし、良い作品を作っていきたい。

「新たなる挑戦」という言葉が脳裏に浮かぶ。オリジナリティを確立したいとがむしゃらに作品を作り続けてきた10年を経て、今思いを新たに海外共同制作というコラボレーションの可能性に身震いしている。あっと、その前に「星の王子さま+」の公演が控えているのだ!やることは沢山ある。
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by nakadachi2 | 2008-08-06 06:37 | KIO
国際児童青少年演劇フェスティバル大阪 Tactan2008
やっと、長くて濃厚な一週間が終わった。夢のような時間があっというまに過ぎたという印象だ。ロシア、デンマーク、イタリア、ドイツ、ブルガリア、インドネシアから素晴らしい作品を運んできてくれたみんな。ゲストも韓国やオーストリアから駆けつけてくれた。国内も東京、横浜、高知、愛知、九州などから大勢のゲストがフェスティバルに賞賛の声を送ってもらった。このフェスティバルが、成功したのは大阪府やボランティアの協力、スタッフの献身的な働き、おやこ劇場やパルコープなどの販売協力、パブリシティの各方面からの応援、なにより猛暑の中、駆けつけてくださった多くのお客様に支えられたからに他ならない。いくら礼を尽くしても語りきれない。本当にうれしいときには、ありがとうという月並みな言葉しか浮かばないものだ。ありがとう。本当にうれしい。

フェスティバルは来年からも継続して行うことになりました。これからより一層、精進していきます。素晴らしい時間をありがとう。ここは、ひとまずのお別れ。

さようならみなさん、来年、また会いましょう。
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by nakadachi2 | 2008-08-04 08:24 | TACT/FEST