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オーストラリアのアデレードに行った!5月のアデレードは秋の装い!#6
この日は幼児向けの作品を見に行った!ソールドアウトになっていたので観られないと思っていた作品。だがその演出家から偶然招かれ、幸運にも観ることが出来た!
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朝早くから劇場へと向かう。古い感じの街並みの中に現れたガラス張りのモダンな建物。ここはおそらく劇場ではなくギャラリーのような建物だ。
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僕は建物が好きだ。人の叡智が集積している。自然の美と人工的な美。
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建物の中に入る。此処は待合いのような場所。ここで幼児達がカーペットの上などでくつろぎながら開演を待つ。とても贅沢な作り。
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オーストラリアでは近年、こうした幼児向けの作品に国からの援助が出ている。この作品は絵本にもなっていて、子どもたちに親しみを持って貰い、演劇にもなるという作品。大学の幼児教育の専門家などが研究スタッフを組んでリサーチした結果を作品作りに反映させている。どういう作品が子どもたちの成長段階にとって重要か、どの年代に何を見せるべきかを国を挙げて取り組んでいるわけだ。子どもたちが入ってきて、導入がはじまる。いかにもお芝居がはじまるという風ではなく、劇場に自然に招き入れるという工夫。それ自体はさほど目新しい発想ではないが、子どもに対する優しさが感じられる。
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「真っ正面から子どもに向き合う」いうのはたやすいが、実践は大変だ。いろいろと難しい部分もあるだろう。どうやって教育と芸術性を両立させるか。感じるところの多い機会だった。
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by nakadachi2 | 2008-05-29 05:29 | TACT/FEST
オーストラリアのアデレードに行った!5月のアデレードは秋の装い!#5
今は朝ですが、仕事前にこうやって更新しないと写真が堪ってしまうので。
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フェスティバルではいろんなイベントがある。フォーラムだったり、セミナーだったり、ワークショップだったり・・・

中でも、あまり観たことがないのがこのプレイライトスラム。なんのことかというと「脚本家が自国語で自分の書いた台本を読む」というもの。アメリカのフェステイバルで以前に行ったところ好評だったということで、やられるようになったらしい。場所はホテルのバーである。なぜか名前が「スイスバー」。アデレードなのにね。
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注目が高いイベントなのか、みんなが勉強熱心なのか、この日もかなり遅い時間(夜の8時半)から始まったのに観客がとても多かった。写真は脚本家となぜか掛け合いをする役者。こういうのもあり。
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実はこの日、僕も参加したのだ!全部で8組ほどが出て、その7番目。うひゃあー、トリ前じゃんか!そういう感覚はこっちにはないのか?
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僕を除くほとんどの出演者が母国語ではなく英語で話したのに対し、僕だけ字幕を写して日本語でのおしゃべり。話している間、観客が横にある画像を見ていてそれがなんとも奇妙。でも、面白かった!
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終わった後は色んな人から「良かったよ」「日本語が美しかった」などと声をかけられ、なんとか自分の責務は果たした格好だ。いやあなんか、こういうのもいいな。貴重な体験だった!
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by nakadachi2 | 2008-05-29 05:07 | TACT/FEST
オーストラリアのアデレードに行った!5月のアデレードは秋の装い!#4
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こちらのフェスティバルは通常のフェステイバルとは、ちと趣が違う。それというのも、これが3年に一度のアシテジ世界大会であり、このフェスティバルで世界各国の理事や事務局、会長選挙など重要な事柄がすべて決まる。通常のフェステイバルでは作品を見ることがメインだが、今回は選挙がメインなのだ。
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こちらは今までの事務局の方々。中央に写っているのが会長のウォルフガング氏。
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そして、次の世界大会の候補地(開催国)のプレゼンテーションが始まった!最初はオーストリアのがプレゼンする。オーストリアの開催都市はリンツ。
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そして、続くデンマークはスウェーデンと共催で。開催都市はコペンハーゲンとミラノ。
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最後にイギリスはロンドンのプレゼンへと続く。どの国もこのプレゼンのため、事前に各国の文化予算などを取り付け、きちんとした準備を行っている。したがってプレゼンテーションも実に具体的である。劇場はどうだとか、町はこのような感じで、うちの国でやってくれたらこんな良いことがあるよ!なんて言葉が飛び交う。つまりこれは国を挙げての文化事業なのだ!そしてこのあと厳正なる選挙が行われ、次回の世界大会開催国が決定した!

結果は・・・・


デンマークとスウェーデンの勝利。児童青少年演劇の世界では、今、ものすごく北欧の勢力が凄い。彼らはとても戦略的に自分たちの勢力を拡大している。その結果が今回の選挙でもろに表面化した格好だ。

しかし、敗れたとはいえ、オーストリアもイギリスも、多大な労力を払って準備をしてきた。選挙の後、お互いの健闘をたたえながらも涙ぐんでいる両国の代表が非常に印象的だった。

日本では、まだアシテジという組織が認知されていないが、これは世界的に見て間違いなく重要な組織であると言って良い。日本は世界から観てもアジアの雄として、とても重要な役割を期待されている。しかし、悲しいかな、現状ではその期待に応えられていない。文化行政的にもまったくと言っていいほど支援を受けていない。こんな国はほとんど世界に類がないと言って良いだろう。各国の代表はもちろん国がバックアップをしているわけで、あくまでも自費でやってくる日本とは大違いである。これは一体、なんなんであろうか。

実は今回の大会まで、日本はアシテジの副会長を送り出してきたのである。世界の中で13人しかいない理事。その中で副会長は二人。しかも日本の副会長は前回の選挙で最高得票数を集めての当選であった!しかし、今回は日本は世界理事に立候補しなかった。いや、出来なかったという方が正しい。理由の一つは年々高まるアジアへの期待に日本が応えられることが出来ないということ。それが大きい。今回の選挙では日本への票は韓国へと流れた格好で、韓国の代表がトップ当選を果たし、見事副会長に任命された。このこと自体はもちろんアジアにとっての誇りである。しかし、しかしなのだ!日本はこれで良いのであろうか?このブログを誰が読んでいるのかはわからないけれど、もし、行政的な立場の方がこれを読んでいるとすれば、ご一報いただければ幸いです。世界の中での日本を作るのはこういう事からひとつひとつ積み上げていくことが重要だと思うのです。

今回のフェステイバルでの最大の収穫は、こういうことに気づかせてくれたと言うことかもしれません。
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by nakadachi2 | 2008-05-28 19:18 | TACT/FEST
オーストラリアのアデレードに行った!5月のアデレードは秋の装い!#3
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この写真の舞台はアデレードで最初に観た作品。こう観ると小さく感じるかも知れないが、実際にはかなりの大きさ。体育館は1000人はゆうに収まる広さ。そこでやられた舞台は、芝居と言うよりもどちらかと言うとアトラクションに近い。かなり巨大な着ぐるみ?などが登場する。内容はアボリジニの歴史に想を得ているらしいが、みているだけではまったくわからない。ただ、着ぐるみは本当にでかかった。
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このフェスティバル、オーストラリアでは普通なのか、学校公演がほとんどだった。子どもと一緒に観る。引率の先生が連れてきた子どもたちが大量に。その視線に晒されるアジア人のわし。「なんでおるんやろ?こんなとこに?」と言いたげな視線がキュートだ。

終わって外に出てきたら、凄い青空。こちらの空は暴力的なまでに日差しがきつい!さすがにオゾンホールが開いているだけのことはある日差しだ。昼間にはサングラスは欠かせない。
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by nakadachi2 | 2008-05-28 17:25 | TACT/FEST
オーストラリアのアデレードに行った!5月のアデレードは秋の装い!#2
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ここ、アデレードには「フェスティバルセンター」という建物がある。もちろん、ようは劇場なのだけれど、フェスティバルの他、シンポジウムやセミナー、会議などの為の部屋もあり、アボリジニのアートなども展示されている。外観はこんな感じ。
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寄るとこんな感じ。センターは町の中心にあり、周囲には河や大きな公園などがある、自然に囲まれたとてもいい場所。ただただうらやましい環境だ。

こんな風に今回は小刻みに紹介しようかな。
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by nakadachi2 | 2008-05-28 17:19 | TACT/FEST
オーストラリアのアデレードに行った!5月のアデレードは秋の装い!
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久々の更新になる。その間、別にさぼっていたわけではないのです。毎日、朝早くから公演の為、出発しなければならないため、僕は完全に朝型人間で文章も朝に書くというタイプなのでどうしても時間がとれなかった。今日はそれなりにゆっくり。なので、手だけでもつけておかないと忘れてしまいそうな、先日のオーストラリア編をアップし始めたい。

写真はアデレードの町にはためく「アシテジ世界大会」の旗。この大会、4年に一回の世界大会なのです。前回はカナダのモントリオール、前々回は韓国ソウルで開催されてきました。そして今回はアデレード。さすがに5月というのは私たちにとって一年のうちでも繁忙期にあたるため、今回はさすがに無理だと考えていたのだ。でも私たちが行かなければ大阪から誰も行かないということになり、それは全国的に見てまずいだろうということで急遽参加することにした。日程をやりくりしたり大変だったんだけど、やっぱり言って良かったと思える大会だった。これから、このことをいろいろと書いていく。今日はさわりだけで、とりあえず仕事に行ってきます!
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by nakadachi2 | 2008-05-27 06:25 | TACT/FEST
真夏の狂乱!いったいどこまでやるつもりなんだという動きの数々!
「星の王子さま」を夏にやることになった。それで、今までの演出ではなく、まったく新しくやり変える。まず、出演者は約半分に減る。それで、どうやってやるのかはお楽しみである。いわゆる「演劇でないと出来ないが、これは演劇ではない」といえるような舞台にしたいなと思っている。それで、いろいろと考えているわけです。フィリップジャンティやサイモンマクバーニーの不思議さと、デンマークで観たグループ38のセンス&テクニックを取り入れた作品になればいいなあ。サンテグジュペリはフランスだから、そういうおしゃれな感じでも人間的な雰囲気が似合うと思うのです。

それはさておき、今夜からオーストラリアに旅立ちます。こうつづくと、もう海外に行くのもさほど珍しくもない、特別でもない感じなのです。でも「旅立つ」という響きには、どこか心がざわめくというような感じがあります。これが良いんですね。またいろいろと影響を受けてこようと思っています。僕は案外こう見えて、人に影響されやすいタイプです。

で、また作品の話に戻しますと、夏にもう一本新作をやってみようかと考えているわけです。話としては、日本のある昔のお話しを題材に選んでいます。ただそのままではやらないのでもっと何かやさしくて悲しいお話しになるように考えると思います。出演者は「益荒猛男」と「轡十文字」という男二人でいくつもりです。二人とがっつり組んでやるというのも初めてなので面白いような気がします。できれば稽古場でプロットを組み立てながら進めていくようなやり方で考えています。それに和太鼓の黒拍子なんかと一緒にやるつもり。

加えてこの夏から、カナダのインクラインという団体と共同制作が始まります。まずは8月から9月にかけてケベックに滞在して創作をスタートさせることになりました。長期滞在で海外で作品を作るのは初めてなのでそれも楽しみです。

あと、この夏は国際児童青少年演劇フェスティバル大阪が二年目を迎えます。今年も、海外からの作品が増えたり、パワーアップしてます。ロシアからの作品はまたとないチャンスだと思うので必ず観てください。デンマークのも必見です。すげえ良いですから。あと、違った意味でコンゴに注目です。彼らはフリンジ(つまり自主参加)でやってきます。アフリカから!僕も未見だし、何よりその心意気が素晴らしいじゃないですか!彼らの作品は「カンパ制」にしようかなと思っています。ドイツの作品はギリギリになって決まったのだけど、ドイツ文化センターのペトラさんが今年で退任されるので、最後に彼女と一緒に仕事が出来て良かったと思える作品です。これは粘り勝ち!今年はインドネシア年なので、野外でやるケチャとガムランにも注目です!とにかく今年のフェスティバルは盛りだくさん!!観ないと絶対にダメです!

こんなにも詰め込んで今年の夏はどうなってしまうのでしょう!
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by nakadachi2 | 2008-05-04 05:20 | Private