<   2008年 01月 ( 12 )   > この月の画像一覧
一月は目一杯やることをやった!次はカメラだ。
いやあー、すっかりご無沙汰をしてしまった。なにがってこのブログである。年末のアフリカ行きを書いて以来だからもう一ヶ月にもなろうか。こんなにあけたのは初めてだ。それも、年始からいきなり韓国行きがあり帰ってきてすぐに「はらいっぱい」一月公演の稽古に入って連日連夜奮闘していたせいで、ろくに家で飯も喰っていなかったくらい目もくらむほど忙しかったのである。その繁忙期も昨日の高校公演で一つの山場を越えた。これからはもう少し地に足をつけてやりたいと思う。

そんなこんなの間にもいろいろと新しく欲しい物を買いそろえることが出来た。ずっと欲しかったデジタル一眼レフをついに購入したのだ!!!ほぼ一ヶ月ほど、機種を検討してついに決定したのがCanonの一眼レフ「40D」である!
a0014658_3441392.jpg
このカメラにするまではオリンパスのフラッグシップ機「E-3」などを視野に入れつつとても悩んだのだけれど、機能性能コストパフォーマンスなどあらゆる面から検討して40Dにしたわけだ!これで良い写真が撮れなければ後は腕としかいいようがない!

いままで写真と言えばコンパクトデジカメオンリーだった。軽いし、なにより旅に良く出る僕としてはかさばらない方がいい。しかし、何枚も撮り進めるうちに、次第にその画質面白みのなさに少々飽きが来ていた。ここんとこ、撮っていたのは先日社名を統一したパナソニックのコンパクトデジカメで一千万画素以上の良い奴、レンズにはライカがついているという優れものだったが、それとてやはりコンパクト。写真のぼけ味など期待できるわけもなくピントと発色に偏った写真を撮っていた。それで、もうちょっと写真で表現もできないものかと思っていたのだ。

いざ、カメラを購入するとなるとその被写体というか目的も考えることになる。それで何をとる?と考えてやはり舞台写真も撮るだろうと思い、バズーカーのような400ミリの望遠レンズも一緒に購入してしまった!!これには自分でも驚いた!衝動とは怖い物である。

思えば、以前一眼レフに凝ったのは中学生の頃。その当時はカメラ小僧という言葉が流行って電車を取ったり、スーパーカーなどを撮りに行くというのが流行った。そのころの人気機種と言えばオリンパスのOMシリーズで、これは当時カメラマンの少年を主役にした漫画がありその少年が持っていたのがオリンパスだったというのが大きい。僕が持っていたカメラは、今はなきミノルタだったので当然オリンパスに憧れていたのだ。それでもいろいろと考え尽くして今回キャノンにした。その社名が観音から取ったことも御手洗さんが経団連の会長をやっていることも考慮には入れなかった。それで今は、人生初のデジタル一眼レフを手にしているわけである!実際に手にしてみるとこれが凄く良い!!!店頭で目にしていたときよりも断然高級感があり、素晴らしいカメラなのだと言うことがわかる!入門機としては申し分ないと思う!

これでもうがんがんに、写真を撮っていく環境が整った!これからはこのブログでも、ホームページ全体でも僕の撮った写真をご覧頂けるようにしたい。期待してもう少しお待ち下さい!(だってまだ使い方も覚えてないんだもの)それから、先日の韓国の記事などもアップしたいと思っています!どうぞよろしく!
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-31 03:31 | KIO
アフリカへ チュニジアに行く #10
a0014658_920364.jpg

昨日のリラックスした感じとは打って変わり、水を打ったような静けさの中、舞台は進行する。学生や演劇人達は評判を聞きつけた者や、何度も観るという熱心な人たちである。奇妙なテンションの中、舞台は終了。終了と同時に舞台に押し寄せたい観客と、前を撮りたいテレビカメラの都合で、観客が足止めをくらっている。微妙な雰囲気。
a0014658_9201616.jpg
a0014658_9202672.jpg
でも撮影が終了した途端、前日と同じように舞台前に押し寄せた観客達。よかった、とここで胸をなでおろした。
a0014658_9203863.jpg
取材を受けるたまちゃんとモンスター。非常に奇妙な絵面だな。キャスターが傘をさしているのは、舞台上に雨漏りがしていたからで(本当に雨漏りがしていたのだ!)、それにしてもわざわざ雨のかかるところで取材しなくてもいいじゃないかと思うけれど、これがテレビ的においしいのだろう。取材と片付けを終えたこのあともお茶をしたり、最後の夜を金先生の部屋で宴会をしたりして、長い一日を過ごした。これでフェスティバルの公演は終わり。明日は日本へと帰るのだ。

普通の旅行ではけして味わえないだろう出会いと、満足感を得て帰路につく。なんという幸せな年の瀬だろう。今日は12月の30日だ。日本に帰り着くのは31日、大晦日である。ホテルのロビーでは、各国の団体が帰りはじめている。口々に「素晴らしいステージだった。」「イメージが特によかったよ!」などと、賛辞をいただく。素直にうれしい。
a0014658_9205128.jpg
別れを惜しんで、涙ぐむ現地の学生達。彼らにとっては本当に良い経験になるのだろうと思う。朝9時にバスへと乗り込み、チュニスの空港へと向かう。寝ようと思うのだが、あまり寝付かれない。バスの窓から見える荒涼とした大地、オリーブの低い灌木が続く。とても美しい景色だ。生活の匂いがする。また、この場所に来られるかどうかは、今の段階ではわからない。でも今回やり残したことはなんにも無いと言える。それくらい充実した日々を過ごした。現地で生活する日本人女性達の大らかさ、たくましさがとても印象的だった。女性はとても強い。男性も負けてはいられない。日本にばかり引きこもっている時代じゃない。帰りの飛行機では、なかなか寝付けず、目をつぶって常に何かを考えていた。何か、熱のようなものが身体に深く潜んでいた。その熱がいつまでも僕を眠らせようとはしなかった。日本に着く直前、珍しく気分が悪くなった。めったに酔わないのにどうしてなんだろうと僕は考えていた。何かが違うのだ。きっと僕の中の何かがそこにとどまり続けることを拒否しているのに違いない。そう思うと、ふと気分が楽になるような気がした。明日には、新しい年がやってくる。それは必ずやってくるのだ。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-04 09:25 | TACT/FEST
アフリカへ チュニジアに行く #9
濃厚な毎日だが、今日が公演最終日である。11時からチュニジアの人形劇団が公演するので、朝のうちにナブールの土産物街に向かう。
a0014658_915113.jpg
写真はナブールの土産物街。結論からいうとチュニスに行く必要はなかった。こちらでも同じより程度の良い物が、それこそ10分の1くらいの値段で手にはいるからだ。チュニスは観光地なので、ふっかける傾向にあるらしい。でも結局、何も買わなかった。水煙草の置物や皮のバッグや、真鍮の皿などがあるだけであまりそそらない。お昼ご飯にサンドイッチを買いこんで終わり。劇場へと向かう。劇場入口で、現地の学生に「昨日公演をみたわ、すごくよかった!」などと興奮気味に話しかけられる。それで、「あなた、今からこの公演を観るの?じゃあ、一緒に」と言われ、なんとなく一緒に見るはめになる。作品は「赤ずきん」であった。わりと古いタイプの人形劇。
a0014658_9152035.jpg
舞台にローラーが付いていて場面が変わる。人形が小さいので、少し目の悪い僕にはあまりよく見えない。暗闇で目を凝らしているとどうしても眠気が襲ってくる。だが、隣では学生の彼女が熱心になにやら携帯の灯りを使って、ノートをとっている。その横で寝られますかあなた?僕は眠れませんでした。そのあと彼女と別れ、キオのメンバーと合流し、仕込みに入る。さすがに一度やっているのでなれた物だ。
a0014658_9154884.jpg
一時間足らずで仕込みが終了し、リハーサルを終えて本番を迎える。この日の公演には、テレビカメラが入っている。どうやら公演をまるまる収録するそうだ。会場にはこのフェスティバルの要人の顔が見える。どうやら注目が高まっているようだ。
a0014658_9152986.jpg
開演時間前なのに、もう観客がドアの前に押し寄せている。時間を守らないこちらにしては凄いことだ。
a0014658_9153911.jpg
開演前にハマディさんが「今日はテレビの収録があるから、静かにするんだぞ!お前達!わかったな!」という挨拶を、おそらくしたおかげで、妙に緊張感のある雰囲気で、チュニジア最後のグリーンモンスターが始まった。続く。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-04 09:24 | TACT/FEST
アフリカへ チュニジアに行く #8
公演の後、チュニジアの有名な俳優である男性に招待され、彼の友人がやっているというピザ屋に足を運んだ。外は公演途中から雨が降っていて、いつまでもやまない雰囲気だった。我々は雨の中を十数分歩いて、ピザ屋に行った。ピザ屋の看板には「Hum Hum」とあった。
a0014658_925193.jpg
写真の男性は店長のハムジー。ハムジーのやっている「ハムハム」。なんとなく可愛らしい。彼も公演を見に来てくれていた。今日は彼のおごりだそうだ。ハムジーは「日本でも同じ、もぐもぐという意味です」と言った。
a0014658_93355.jpg
a0014658_931552.jpg
ピザはとてもうまく、薄い生地にツナと新鮮なブラックオリーブがスライスしてあるシンプルなものだった。日本の蕎麦と同じ感覚で、何枚でも食べられる感じのピザだ。ハムジーは同じピザをそれこそわんこピザ状態で何枚も運んでくるものだから、ぺこぺこだった我々のお腹も、はち切れんばかりになった。
a0014658_923871.jpg
ピザの他にチュニジアンサラダを食べた。はっきり言って滞在中、何度もサラダを食べたが、こんなにもうまいチュニジアンサラダは初めてだった。ハリッサという真っ赤な唐辛子の香辛料が添えてあり、オリーブオイルと混ぜ合わせながら食べる。ただ、オリーブがとても新鮮なので、一口頬張ると良い香りが口中に広がる。もちろん野菜もとてもフレッシュだ。やはりうまい店は地元の人間に案内されるに限る!日本にも三年ほど住んだことがあるという俳優の彼は非常に日本語が堪能で、我々にいくつもアラビア語を教えてくれた。彼がいつも持ち歩いているという日本に関して書かれた本を見せてくれた。「北林谷枝、知ってますか?」と彼が言う。「会ったことがある」とその本にあるサインを見せてくれた。たしかに本には北林谷枝さんの律儀そうな字で書かれたサインがあった。とおく、日本を離れたチュニジアで見た北林谷枝の字は、何かしら俳優として生きる不思議を教えてくれているような気がした。彼らと別れ、いつのまにか土砂降りになっていた雨の中、ホテルまでタクシーでもどった。ドアを開けた瞬間に、金先生と再会。先生は「今日面白いことがあった」という。「ポーランドの芝居を見に行ったら、始まったらグリーンモンスターだった!」と大笑い。スケジュールとは時間が変わって、急遽僕らがやることになったんですよ、と説明する。どうでした?と質問すると「いろいろと、まだ気になる点はあるが、観客のスタンディングオベーション、それがすべて!」と力強い言葉を頂く。本当にうれしかった。明日も公演があるとロビーでわかれ、そのまま就寝。明日はどんな一日になるのだろうか。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-04 09:19 | TACT/FEST
アフリカへ チュニジアに行く #7
私たちの作品はこちらの観客にどのように受け入れられるのだろう。時間は待ってはくれない。あっという間に、本番の時間が来た。日本から来たと言うことは子ども達にもしっかりと伝わっている。
a0014658_850406.jpg
こちらの子どもたち。カメラを向けるとこんな風にみんな笑顔を返してくれる。とてもかわいい。男の子はみな、「ジャッキーチョン!」と叫びながら入ってくる。だからそれは違うんだけどね、・・・まあアジアだし、まっいいか。
a0014658_8505132.jpg
開演前から観客のボルテージは凄い。大騒ぎしている。会場内はとても暗い。電灯を節約しているのか、壁の蛍光灯しかない。フラッシュを炊かなかったので、暗いです。すいません。こちらには舞台監督など、当然いないので、誰が開演のキューを出すのかわからない。何となく、観客の方から「はじめろー!」という感じになったので、僕は片言のフランス語で挨拶する。それだけでもう大盛り上がり。
a0014658_852886.jpg
開幕。役者も皆集中している。少年役の岸田たま子も舞台上にいるからか、普段よりもとても大きく見える。いや、確かに大きい!この日、プロジェクターが舞台の下から投影されたため、幕に写る人物の影が大きく見せる効果を担っている。父親役の市川富美雄も良い表情だ。観客も、普段の大騒ぎとは違って、舞台に集中しているようだ。中盤になり、モンスター登場!アフリカに来る直前に登場シーンの映像を変更したので、それがはまって凄い迫力!観客からも拍手が上がった!いける!そのあとも、見せ場になると自然に歓声と拍手があがる。本当にいい観客だ。そして、終幕。
a0014658_8522436.jpg
終幕を待たずして観客から大きな拍手が上がる。そしてオールスタンディング!やった!大成功だ!この興奮が伝わるだろうか?写真がぼけてしまったのをお許し頂きたい。
a0014658_8524866.jpg
a0014658_8525876.jpg
カーテンコールには観客が舞台前に押し寄せる。誰も帰ろうとしない。役者達と握手をしている。観客達は我々のいる操作ブースにまで声をかけてくる。ある日本人女性が「本当によかった!すごかった!」と感極まった表情で話しかけてくる。彼女も現地に住む日本人で、カンボスさんに「ぜったい見逃さないように!」といわれ、半信半疑でやってきたのだそうだ。僕が握手すると、彼女はぽろぽろと涙を流した。それをみて、こちらまで感動した!本当にチュニジアにきて良かった。その後、現地のテレビ局から取材を受ける。なぜか、「さくらさくら」などをキャスターと一緒に歌う。ま、いいか。海外だし。そのあと、ハマディさんに招待されて、お茶をご馳走になる。こちらのカプチーノはとてもおいしい。しばらく談笑しながら、この一回で終わるのはもったいない、もう一度公演をしたいなあと思っていたところ、この日の公演の好評を受けて、明日の同じ時間から特別にもう一度、追加公演が決まったという連絡がはいる。やった!通常、この700人収容のホールを使うのは一団体一度きりだから、これは本当に特別な計らいなのだ。それにしてももう一度、この観客の前でやれるのは非常に幸運な事だ。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-04 09:01 | TACT/FEST
アフリカへ チュニジアに行く #6
a0014658_8463570.jpg
一夜明けて、ナブール公演初日。空は晴天。とても気持ちが良い。海辺のせいだろうか、湿気なども丁度良い。ただホテルでタオルなどはまったく乾かない。そのうち、換えてもくれなくなったから、ホテル全体で乾かないタオルが溢れかえっていたんだろう。でも、そんなことはしょうがないので気にしないことにする。朝食を済ませ、早めに劇場へ。
a0014658_8464677.jpg
劇場は初日に訪れた、こちらのフェスティバルのメインホールであるセントラルだ。僕らの公演は15時開始。11時からはポーランドの人形劇がある。そのあとに仕込むわけだ。今日もタイトなスケジュール。
a0014658_846567.jpg

さて、ポーランドの人形劇。男性一人で演じられる。右足が人形になっているが、いかんせん演じている俳優がもろだしなので、どうしてもそちらに目がいってしまう。しかし、ここに写真はないが、この舞台メインは人形ではないのだ!本当は影絵劇だったのである。人形劇はあくまで幕間の箸休めに過ぎない。彼が舞台中央のセット裏に回り、影絵を演じる。影絵は鳥を中心とした、しっかりと技術の伺えるものだった。だが、いかんせん演目が鳥鳥鳥のオンパレードでは飽きる。もう一工夫がほしいところだ。人形であり影絵でもあるステージが終わり、いよいよ次は我々の出番だ。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-04 08:50 | TACT/FEST
アフリカへ チュニジアに行く #5
a0014658_5284943.jpg
チュニスまではバスがナブールから30分ごとに出ている。それでチュニスへ行き、一日かけて観光をする。写真は、凱旋門のようなもので戦争の時に頑張った場所のようだ。セントラルマーケットなどで新鮮なオリーブや激安のスパイスなどを購入する。
a0014658_5291451.jpg
a0014658_5292665.jpg
a0014658_5293734.jpg
野菜も魚もとても新鮮。市場全体に活気がある。偶然この後、ランチで昨日と同じ店に行く。昨日は食べることの出来なかったクスクスを注文。
a0014658_5364216.jpg
写真が少々ぼけているがクスクス。稗か粟のようなパスタ?の上から野菜を中心にしたソースがかかっている。上にはフライされた白身の魚が乗っている。それを砕きながら混ぜ合わせて食べる。味の方はというと、なにしろぼそぼそのこまかなパスタを終始頬張るだけで味に変化がない。しかも、食べ続けると猛烈に腹が張る。これがクスクスかあ?ふーんという感じの一皿だった。そのあと、昨日は見ることのできなかった土産物屋で騙されて40ディナールでスリッパを購入してしまう。日本だと4000円くらいだから、高いスリッパである。なんで、そんなスリッパを買ってしまったのか?だって、「本皮だ!見ろ!」って、ライターで何度も皮をあぶられるし、買わないって言ったら「わかった、幾らなら買う?」って人の話、おまえ聞いてないだろ!って退かないもんだから、負けて買ってしまったのさ。ふん!・・・今でも後悔している。でもこの日は金先生のおかげで、観光らしい観光を楽しむことが出来たからいいんだ。さあ、明日はいよいよナブールでの公演だ。と思ったら、まだまだやることがあった。ホテルでカンファランスが残っている!ハマディさんに「こちらの人形劇や影絵を専攻している学生達に、日本の演劇について話して欲しい」と言われていたのだ。しかし、こちらの時間はあってないようなものだから、8時の約束が9時になっても一向に始まる様子がない。昼間の観光疲れで猛烈に眠いし、ホテルのロビーで所在なげに待っていて、本当にはじまるのかな?って疑った頃にハマディさんがやってきて、その辺にたむろっている学生達に「ほら日本だ!はじまるぞ!お前達!」とか何とか声をかけまくって、何十人かが集まってきた。こちらでは強く出た人が勝ちらしい。
a0014658_5294794.jpg
始まったのは10時前。なんとか眠気と闘いながら1時間ほど話して自分の役目を果たした。日本の学校公演の現状とキオの活動についてほとんど時間を費やして話したが、学生達は熱心に話を聞いてくれた。僕が日本語で話し、それをさくらが英語にして、それを通訳がアラビア語とフランス語に通訳する。とても複雑だったが、なんとかなった。金先生も心配だったのか、こっそりと入ってきて最後まで付き合って見ていてくれた。こういうのってとてもありがたい。終わったときには何人かの学生に話しかけられ、楽しく交流をした。なんでもやってみるもんだなと思った。学生達は夜中までホテルやディスコなどでフェスティバルの期間中連日眠らない日々を過ごしていたようだ。やっぱりみんな元気だなあ。僕は寝るけどね。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-02 05:35 | TACT/FEST
アフリカへ チュニジアに行く #4
あけて翌日、チュニスへと車で向かう。フェスティバルはナブールで行われているのだが、なぜかチュニスでも公演を行っているのだ。チュニスには大使館などもあるため、そういう人たちに見せる配慮のようだ。出発は朝の6時。ナブールからチュニスまでは車で1時間。マイクロバスがホテルの前で我々を待っていた。荷物を積み込み、出発を待っていたがなぜかドライバーが乗り込もうとしない。なにやらそわそわとしている。聞けば彼はチュニスのどこに行けばいいのかを知らせれていないという。でもこちらでは一事が万事こんな感じなので笑えてくる。事務所に電話をしても、朝なので当然のように誰も出ない。だが、慌てても仕方がない。ここはチュニジアなのだ。とりあえず出発しようということになり、ドライバーは車を走らせはじめた。とすぐに、バスを止めて朝から空いている商店に入っていき、なにやら話してまた走るということを繰り返す彼。高速道路を走って、チュニスへと到着する。道すがら何度も連絡をしてくれたおかげで、どうやら劇場の場所が判明したようだ。自信ありげに劇場に着き、「どうだ!」という感じで振り向いたドライバーの満面の笑顔に、我々は拍手を送る。こんないい加減でもなんとかなるものなのだ。チュニスはどう見ても立派な都会である。
a0014658_5225446.jpg
街中には路面電車も走っている。海沿いの町ナブールではほとんどの建物が二階建てだが、チュニスではビルが林立している。
a0014658_5222579.jpg
a0014658_5223481.jpg
a0014658_5224462.jpg
到着してすぐに荷物を降ろしてセッティングを開始する。だがここでまたトラブルが発生。劇場に着いたのに劇場の担当者が不在らしく、何もわからないのだ。「私はなにもよく知らないの。だって担当じゃないんだもの」という中年の女性が一人いるだけである。まあいいさ。こういう事にはいい加減なれてきたので気にもとめず、こちらの都合だけで順調に仕込んでいく。いろいろと工夫をして、仕込みは一時間半ほどで無事完成。この劇場では、舞台上でもバトンは降りないということだったが、どうやって照明をするんだろう?僕らは使わないから、まあどうでもいいけど。
そうなのだ、グリーンモンスターという作品は照明を一切使わない。プロジェクターの灯りだけで芝居をするという特殊な作品だ。言葉もまったくなし。セットなども、幕以外にほとんど無い。まるでないないづくしの作品なのだ。だから反対に、どんな場所でも公演することが出来る。そこが海外でも。
公演の前はいつもそうだが、なにやらわからないくらいに慌ただしく過ぎてしまう。開演前にはロビーに人が溢れかえっている。い、いつのまに??これだけの人がどこから集まってきたんだろう?どうやら、後で聞いた話によるとラジオとかで「日本から劇団がくる!」ということが流れていたようだ。このフェスティバル自体、22年の歴史があるわけだから、そういう事情も加味しているのかもしれない。それにしても、こちらの観客はすごい!開演前には劇場のドアの前で、ドアを押しながら待っている。時間なんか気にしていなくて、ただ純粋に「早くみたい!」って感じなのだから恐れ入る。だれもいらいらなんかしていない。「見たい!見たい!」って、大人も子どももドアを押しているのだ!こちらのテンションも上がりますよ、そりゃあ。
で、あたふたと公演が終わり、何とか成功したみたいで、出口で親から「よかったわ!」などと、声をかけられる。「メルシー!」としか言えない自分がもどかしい!フランス語もアラビア語もなんでも話せるようになりたいな。
ほとんどのお客さんが出ていった客席では、現地の日本人の方達が語らっている。カンボス典子さんがどうやらみなさんに「ぜったい、見ないと駄目よ!」と呼び集めてくれたみたいだ。現地の旅行会社の人や領事館の人など、色んな日本人がこちらで頑張っているのだ。どの人の顔もとても魅力的に思った。なんとか、チュニジアでの初公演を終えて、何となくの手応えを感じ、途端に腹が減ったのでランチを食べることに。11時からの公演だったので、ランチを食べ損なっている。予定では無かったのに駆けつけてくれたワリードという、フェスティバルのスタッフと一緒にチュニジアン料理を食べに行く。レストランは観光客が多く訪れる土産物店が建ち並ぶ細い路地の奥を極まったところにある。もう時間は15時くらいだったが、それでも店内と店外(レストランの店先にも机が並べてある)はすべて満席。ワリードが「ここはこの辺りで一番だから待ちましょう」というので、待つ。お客が立ち上がったらすかさず座って注文。すでに色んな物が売り切れで料理は魚か肉のどちらかしかない。名物のクスクスを食べたかったがしょうがない。それで「鳥に似ている」という肉を注文する。出てきた物はソテーした肉にトマトソースポテトの素揚げと温泉卵とししとうの巨大な奴が乗っている一皿。有無を言わさない感じなのでひたすら食べる。空腹は最良のソースである。だいたいこちらではこのような味付けのものが多い。でもシンプルでうまい。食べ終わってすぐ、ワリードが「ブラジルから来た人を空港まで迎えに行っていたバスがもう戻ってきて待っている。時間がない」というので、バスまで急ぐ。何だかわからないうちにチュニスの土産物屋を素通りして帰る。ワリードよ、だけど素通りだけって、悲しくないかい?

バスに揺られ、都会のチュニスからナブールまで帰ってくる。それでも帰ってくるという行為はほっとするものだ。ホテルに戻ると、金雨玉さんと合流。先生は僕らを待っていてくれたらしく「公演はどうだった?」と聞いてきたので「よかったです」とだけ応える。それから一緒にディナーを食べて、そのあと、先生の部屋で飲むことに。先生の部屋には韓国から運んできた辛ラーメンやキムチ、ワインなどが溢れていて、そのまま宴会へと突入する。さすがに金先生は旅慣れている。JBLのスピーカーから流れるiPodのサウンドに酔いつつ、ワインを何本も空けてしまった。明日は空き日。多少どうなってもかまわないという感じで飲んでいると、「明日、チュニスに行こう」と先生に誘われた。「いや、先生、今日行ってきたんですよ」と言うと「でも、どこも見ていないだろう?」と言われ、それはそうだなと思って「わかりました。行きましょう。」と応える。そういうわけで翌日はチュニスへ観光へと向かう。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-02 05:26 | TACT/FEST
あけまして おめでとうございます!
a0014658_1504757.jpg
アフリカに行ってたり、年末にワークショップが続いたり、公演も今年は例年以上に忙しかった。

なのでとても年賀状まで手が回りませんでした(でも、これは言い訳だな)。
年賀状は送っていただいた方の分は必ず書きますので、もう少しお待ち下さい!

今年も、みなさんに沢山の幸せが訪れますように。

アフリカの滞在記はまだまだ続きます!
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-01 15:03 | KIO
アフリカへ チュニジアに行く #3
パンフレットを見ると、演目はベケットの「ゴドーを待ちながら」だった。5歳から12歳に向けてやるゴドー???始まると舞台上には男女二人の出演者。クラウンのような演技スタイルだ。
a0014658_4263071.jpg

a0014658_415830.jpg
二人は、ただ待っているというだけで他に何もやることのない浮浪者の日常を見せていく。残念ながらこの作品は受けが悪かった。ブラジルから来たという、若い演技者二人はとても真面目にやっている。だが、だがセリフがほとんど無いゴドーというのは難しい。やりたくなる気持ちはわかるけど。案の定、最前列に座っているお歴々も終わった瞬間に全員が立ち上がり、演技者もそそくさと退場してしまう。その光景をみて、自分たちの作品は、観客にどのように受け取られるだろうと想像する。実が引きしまる思いがする。日本でも稽古を積んできたけれど、こちらでも詰めを怠らないようにする。この公演を観ることができたのはよかった。
a0014658_4151857.jpg
終演後、ハマディさんに小部屋へと案内される。そこへ市長の一団。写真の列の先頭にいるのが市長である。まわりを取り巻きが囲んでいる風景はどこの国でも変わらない。
a0014658_4152916.jpg
公演後に簡単なパーティへがあった。アルコールはでない。ティーパーティ。初日はこのあと、夕食を取って終了した。夕食はホテルのレストランで。
a0014658_4171532.jpg
写真はレストランでくつろぐ市川さん。こちらではゲストは毎日、ホテル附属のレストランで食べることになっている。レストランなどでもお酒を置いていないところがほとんどである。ラマダン(断食)の時期もあるこちらでは、99%がイスラム教徒なので、皆そういうところはきちんと守る。スーパーなのでお酒を購入することは出来るのだが、金曜日だけは販売もしていない。夜の8時を過ぎると、他の売り場は開いていてもお酒売り場だけは扉に鍵をかけられてしまう。油断していると部屋でくつろいで一杯やることもできない。だが、アルコールの力を借りるまでもなく、長旅の疲れで、ベッドに入るとすぐ眠りに落ちてしまう。明日はいよいよ、チュニスだ。で、#4に続くのだ。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-01-01 04:24 | TACT/FEST