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台北を一休みして、グリーンモンスターのこと
本当は台北に行ったことを書かなければならないのであるのだが、その後、グリーンモンスターの公演があって、それも終わったばかりという状態なので、台北のことはまたあとからのんびり書くとして、先にグリモンの変貌について記す。

ポケモンのようにグリモンと短縮されるようになって久しいグリーンモンスターであります。こういう風に自然と呼称がやくされるというのは、きっと皆に愛されている証拠だと納得をしている。今回はさすがに4度目の再演と言うこともあり、お客様の入りを心配したのであるが、まずまず入って頂いてほっと胸をなで下ろした。お客様の中にはすでに、3度目の観劇という方もいらっしゃって、感謝感謝。

再演の内容はと言えば、これがおよそ再演とは呼べないほどの変貌を遂げたのである。まず、今までには出てこなかった父親が登場した。これは少年の家庭背景が見えていないという思いからの登場である。この役をこの短期間ではさすがに稽古するのも大変だと言うことで、これはやはり自分で演じることにした。物語の冒頭少年の部屋に父親が現れる所から始まったこの展開は、全体の関係性に深みを与える効果を生んだ。

そして、次に大きな変更点は、照明を一切無くしたという点だ。まったくの映像のみで照明効果に頼らず表現したその舞台は、自分自身ですら今までに見たことのない類のものだった。またそのおかげで映像スタッフが何日も徹夜するというハメに陥ったのであるが、完成した映像を見る限りその成果たるや明らかであった。

かさねて、星の王子さまから引き続き、ビジュアルアドバイザーに黒田武志さんが全面的に参加してくれたことも大きい。フライヤーから衣装、映像、舞台美術に至るまで細部にわたりこだわりを発揮して頂いた。このことにより作品全体に美意識の統一感が生まれた。黒田さんと中立は世代的にも志向的にも共通するところが多くあり、あれやこれやと話すアイデアが二人のあうんの呼吸でなされるものだから、周りで聞いていた劇団員がおしなべてぽかんとした顔をしていたのが印象的だった。

観劇後のアンケートでも賛辞が寄せられ、中に下見に来られた先生方からの「この作品を子ども達に見せたい」という声が相次いで聞かれたのも嬉しいことだった。後日、今回招待をした施設の子ども達から寄せられた感想の文章からも、この作品が子ども達にとって意外に親しみやすく、親しい内容なのだということが見て取れた。これも収穫だった。

グリーンモンスターはまったく言葉を用いない演劇作品として日本から海外に進出する。この作品は今日のテクノロジーによって支えている。演劇というアナログな表現が最新のテクノロジーによって生まれたというのも、なんだか面白い。これから作品の成長がますます楽しみとなる公演だったということをご報告します。

ご来場頂いた皆さま、どうもありがとうございました。今後とも応援、宜しくお願いします。
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by nakadachi2 | 2007-09-27 11:42 | KIO
台湾に行って来た 前編
初台湾。行き台湾。まあ、何でも良いんですが台湾に行ってきました。

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とりあえず、マンゴーデザートの写真をUP!この写真のお店が、これを台北で作ったらしい。有名店らしく、遅くまで人の途切れる事がなかった。下がお店の写真。名前はよくわからない。
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台北に行ったのは、台北市の文化局の招きで仕事の為なのだが、仕事の事はフェスティバルのブログに書くとして、こちらでは観光やお食事の様子等を書いて行くつもり。

中編に続く。
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by nakadachi2 | 2007-09-13 11:21 | TACT/FEST
忙殺を抜けた先にあるもの
なんとなくこの日記を更新していなかったのは、まったく書く気が起こらなかったからである。他に作るものが沢山あるのに、やりたい事も沢山あるのに、なんでこの文章を書かねばならないのかという気になってしまったからである。こういうときは、無理をしない方が良いと思って書かなかった。自分に嘘をつくような事を書いても、仕方ないと思う。

それで、季節も9月に入り、ようやく秋めくかと思えば全くそうではないこの頃、表に出れば相変わらずの日差しで、まだまだサングラスが必要かなと思い、良いのがあれば買いたいと思っているのだが、気に入るデザインというのはなかなかないので、いつまでも目を細めながら歩いている中立なのであります。

まったく、8月は忙しく、「忙殺される」という言葉通りの日々を過ごしておりました。国際児童青少年演劇フェスティバル大阪に始まり、ダンスの時間サマーフェスティバル、ガムランマンスリーの公演と続いた裏方月間は9月1日に終わった「星の王子さま」で完全に幕を閉じたのであります。表方、裏方を通してやる中で、あらためて芸事に置ける裏方の重要性が沁み入ったのでありました。

そして、今回、星の王子さまでは黒田武志さんに関わっていただき、全体のアートディレクションをしていただきました。視覚的な部分に手を加えていただく事で、ビジュアルの美しさが格段に上がった事も収穫でありましたし、なにより共同作業に面白みを感じながら、夜中までけんけんがくがくと語り合ったことも久しぶりで、うれしい出来事でした。本番の日、自分は楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。まさに芝居をやるという事は楽しい事なのであります。それを観客の皆さんと一つの空間で共有できれば、こんなに素晴らしい事はないと思うのであります。

なんとかいくつかの山場を越え、心身疲労困憊しましたが、いい仕事になりました。それで昨夜は一人、クラッカーをつまんでワインを飲みながら、DVDなどをぼんやりと見ていました。傍らには犬がおり、自分に寄り添うようにして寝ております。こういう日常のぼんやりした事が、本当にありがたく幸せに感じるのも、やはり仕事があるからだなと思いました。あらためて、スタッフやお客様に感謝し、心の中で感謝の手をあわせたのであります。

これよりはグリーンモンスターの稽古が始まります。新たなプランとともにまた一つ新しい強力なモンスターをお目にかけることができそうです。繰り返し再演する中でどんどんと作品に磨きをかけられるというのが、我が団体の特徴であります。再演とはいえ、単なる再演にとどまらない、いやむしろ「再生」とでも言った方が良いのであります。すでに全体での会議を終え、新たな取り組みがスタートしています。ご期待くださいとともに、やはり自分が楽しみにしている事に気づくのです。いやあ、本当に楽しみです。

なんとなしに全体的に文が復古調になってしまったのは、学生時代に国文学をやった名残のようなものだとご笑納ください。
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by nakadachi2 | 2007-09-05 07:49 | KIO