カテゴリ:TACT/FEST( 169 )
人の温もり
今回の旅で多く感じたのは、人の温かさだろうと思う。ほんとうにみんな気軽に話しかけてくる。日本だったら「なんだ、こいつ?」って感じになるところが、普通にコミュニケーションとして成立してしまう。目が合えば普通に挨拶をかわすのは当たり前だし、道で困っていたら、「どうしたの?」って誰かが声をかけてくれる。日本だって今でも、田舎ならそうかもしれないけど、都会ではあり得ないと思う。疑心暗鬼で、こいつはどういう奴なんだ?という目を常に人に向けている。だが、今回の旅で僕が感じたのは人の温かさだった。そういう僕も、おかえしにというか何度か人に小さな親切をすることができた。劇場に向かう途中、坂道でうずくまって動けなくなっていた老人を助け起こしたり、足の不自由なおばあさんに手を貸したりした。いくつかある、そうしたエピソードの中でも、一番驚いたのはスーパーで買い物をしていたときに起こった、ある出来事だった。前にいた中年の白人男性が、突然、押していたカートにしがみつくような形でずるずると倒れそうになったのだ。僕は彼の背後にいて、瞬間的に彼の身体を支えたのだが、すでに彼の意識は混濁していて、店内は暑くもないのに身体にはびっしょりと汗をかいていた。「大丈夫か!」と声をかけるのだが、返事はない。そこへ偶然店の男性が通りかかって、無線でセキュリティーを呼んでくれた。だが、彼はもう立ち上がっても居られない様子で、僕は彼をゆっくりと床に横たわらせた。彼の身体はけいれんをはじめ、いびきのような音を出したかと思うと、口からぶくぶくと泡を吹き始めた。僕はこの時、人間というのはこうやっていなくなってしまうんだと思った。スーパーで買い物をしているようななにげない日常の中で、突然に死んでいくものなのだ。カートにはおそらく彼が食べるつもりだった食材が入っていた。横たわったままの彼の顔は、見る間に赤青黒く膨張を始めたようだった。そこへわらわらと店員達が集結してきたので、僕はその場を離れた。どうせ、ついていても何も出来ない。英語でろくすっぽ説明もできない自分を恥じながら、遠巻きに彼の様子を伺っていた。だが、しばらくすると、彼はなんとか意識を取り戻したようで、ちゃんと座った状態で店員達と何事かを語り始めた。そこへ担架が運ばれてきた。彼はそこに乗せられ、どこかへと運び去られていった。行く先はおそらく病院になるのだろうか。彼が一命を取り留めたという安堵感が、なんとはなしに周囲に漂っていた。彼の姿を見て僕はてっきり脳梗塞か何かだと思ったのだが、もしかするとてんかんのようなことだったのかもしれない。ああいうことは彼にとってよくあることなのかもしれない。その時、僕は自分が中学生だった時の、あの同級生の姿を思い出していた。彼もよく引きつけを起こし、周囲は彼が舌をかみ切らないようにとハンカチを口に押し込んで、身体を押さえつけられていた。そんなおぼろげだった記憶が、頭に浮かんではまたすぐに消えた。

坂道にうずくまって動けなくなっていた老人。僕の目の前で崩れ落ちるように倒れた男性。僕は実際にその手で人の重みを感じ、命のぬくもりを感じ、助け起こそうとしながらも自分の中にある、あまりにも巨大な無力感を感じ続けていた。これら、いくつかの偶然に起こった出来事は、なんにつけ自分の中に示唆的な状況を呼び起こした。僕はどこかで誰かに求められ続けているのかもしれない。そう思わずにはいられなかった。そこで無力感に打ちのめされながらも、それでも僕は何かをすくいおこそうとしている。それがただ、自分に科せられた、たったひとつの事なのだとわかっているから。
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by nakadachi2 | 2005-10-01 05:30 | TACT/FEST
「エル・パンテ〜」と「バービーブルー」
今日も10時から一本目の芝居を観るために9時にホテルから歩いて出発。劇場は歩いて30分くらいの場所にある「プロスペロ」というシアター。そこでまず、かなり長い題名なので短くするが、要するに「メキシコから来た戦争をテーマに、人間同士の交流を描いた作品」を観劇。

グレーの舞台にはひび割れのような亀裂が入っており、それは壁面にまで及んでいる。五人の男女(どういうわけか男女の組み合わせがやたらと多い)が、ワークショップから練り上げたというような見事なアンサンブルによる動きを交えて物語を綴っていく。しかしいかんせんメキシコ語。こちらはさっぱり内容がわからず、最後の観客に向かって手を差し出していくシーンで、ようやくこの芝居が戦争のある世界で手を取り合うことの大切さを訴えた作品であったのだと言うことがわかる。しかし、内容をさっ引いてみても、これだけのアンサンブルの動きだけで表現する作品は日本ではあるにはあるが類を見ないので。やはり世界の水準に対し拍手を送ったのである。

お昼を挟んだので、次の劇場への移動の途中、ダイナーに寄った。郊外なのであまり店がない。おもてでガラス越しに中を覗いたら、いかにもイタリア移民といった感じの毛むくじゃらの親父が顔を出して「入れ」というので、店に入った。メニューの書いてあるプレートを見ても何の事やらわからないので親父に説明を求めるが、「どれも素晴らしい一皿だ」というばかりで、英語もおぼつかないので説明が当を得ない。仕方がないので、親父推奨の一皿を何かわからないけど喰ってやれと頼んだら、結局出てきたのはこちらの名物である伸びきったミートスパゲッティと謎の肉を使ったチーズハンバーグディッシュだった。やれやれ。

さて、本日の二本目。「バービーブルー」は青ひげ公爵のお話をモチーフにしたコンテンポラリー系のダンスである。こちらでは中々の評判を呼んでいる作品だそうで期待が高まる。舞台前面には赤い羽根が敷き詰めてあり、入場時から男性のダンサーが手についた血を布でぬぐい取っているパフォーマンス、女性はバレエのクラシカルな動きを暗闇で練習している。これも男女6人の組み合わせである。ダンスは取り立てて言うようなものでもなかったが、お話を台詞仕立てにしてあり、ダンサーが動きを一つ一つの言葉に振り当てながら、繰り返し語る手法はとても良かった。ところどころ意識を失いかけたが全体的には楽しめた。それにしても、コンテンポラリーダンスを、児童青少年が見ているというのがこちらの文化程度の高さだと思う。
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by nakadachi2 | 2005-09-28 21:03 | TACT/FEST
「マイタ」と「オブジェット」
昨日からしとしとと降り続く雨で、朝になっても暗い感じが続く。それでも、元気に行動を開始する。そうはいっても、この雨では傘が必要だ。ホテルの目の前にある中華の雑貨店で5ドルの傘をゲットする。しかしこれが、花柄やらわけのわからない模様しかないので、仕方なくおもいきって中でも度派手な黄色の一本を選択する。黄色なので金運が良くなるかもしれないと思いながらさしてみる。やはり度派手なのはたたんでいても、さしても同じである。5ドルのくせに、二段階のジャンプ傘になっている。よくわからないところに情熱が傾けられているものである。

さて、今日は午後から観劇。最初の一本はアジアの民話を題材にした「マイタ」。劇場にはいるとすでにかなり作り込んだ舞台にライトが美しく、期待が高まる。等身大とも言える人形使い達が出てきて、主にテキストに沿った演技が繰り広げられ、時折影絵が挿入されるので、神秘的なイメージを高めている。舞台終盤、火事が起こり、かなりのロスコが床下から噴出する。日本ではあまり見ないほどの量が出る。そのあと、舞台全体が動くという大がかりな演出があり、美しくも哀しい話は幕を閉じる。レベルの高い人形劇だ。

もう一本を見るべく、メトロで移動。「オブジェット」はパンフレットに載っていたのが面白い写真だったので選択したのだが、これが最大の間違いであったと後悔するのはあとの事である。開場が遅れてロビーに各国の要人が溢れかえっている。どこしらでも、「あの芝居は良かった」などと、情報を語り合っている。この芝居もチケットはソールドアウト。それでも当日無理して入りたいと願う人たちが列を作っている。中にはいると、舞台にはいくつかのアンティークな鞄や箱などが点在、雰囲気は悪くない。暗転し、舞台は朝の風景からはじまった…。そのあとの記憶が定かではない。男女二人がなんやらどたばた喜劇をしようとして完全に滑り倒して、観客が何人か上演中に席を立って、と。会期中最悪の劇はどうしようもなく幕を閉じた。「なぜ、この芝居が選ばれたんだろう?」という素朴な疑問がおそらくそこにいた全員の頭に浮かんでいたに違いない。一番辛かったのは、やっていた本人達だろうと思う。だって、拍手を受ける顔がとても辛そうだったのが、また辛さ倍増だった。ま、こんなこともないとね。
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by nakadachi2 | 2005-09-27 14:47 | TACT/FEST
「クラッシュ」と「カーゴ」
この日はモントリオールに来て、初めての雨模様でした。でもこちらの人は少々の雨だと傘をささないので、僕も平気な顔をして、濡れながら劇場までの道のりを歩いていました。こちらに来てから、本当に沢山歩いています。何しろ食事の量が半端じゃないので、身体も少しくらいは動かさないとなまるどころか、太り出すのはこちらの人たちの体型を見れば明らかです。僕は結局、一日に一度か二度の食事しかしていません。その分、きっちりと食べています。この日は朝から中華でした。

さて「クラッシュ」。14時開演の劇場まで一人で徒歩で向かいます。途中、何人かの浮浪者に声をかけられながら。こちらの浮浪者は「何ドルかくれ」と平気で声をかけてきます。多くはキャップを手に持ったり、座ったまま手を差し出していたり、あるいは道で話しかけられたりします。犬を連れている浮浪者も沢山いて、彼らは「犬のえさ代にも困っているんだ」というのが売りのようです。路上でギターを弾いたりする人たちからも、「生活が」という切迫感が伝わってきます。でも、僕は阿倍野にいて浮浪者を見慣れているので、「どこも同じだな」と思いながら、通り過ぎます。

あらためて14時から、「クラッシュ」はコンテンポラリー系のダンスショーとでも言えばいいのでしょうか。お笑い的要素を交えながら、ゴレンジャーのような男性三人と女性二人が、時折肉感的要素も交えながらパフォーマンスします。僕は普段素晴らしい日本のダンサーを大勢見ているので、正直つまらない感想を持ちました。でも大勢の人は「ブラボー!」と叫んでいましたから、感じ取り方は様々だと思います。でも僕はもう少しちゃんと踊ってもらえないと納得できないな。

そのあと16時30分から「カーゴ」という人形劇を。これはケベックのカンパニーでイギリスとの合作と言うことでした。期待は正直寄せていませんでしたが、これがそれを見事に裏切ってくれてとても良かったです。下手に男性が二人で生演奏を担当します。女性は出演者として、くるくると装置を動かしながら、詩的な海辺の少女の話をつづります。とにかく、照明と装置の関係がとても良いのでうれしくなっていきます。終演後、出演者の女優と握手を交わしながら、日本に彼らを呼ぶ計画を話したりしました。これから、そういう仕事も少しずつ担っていくことになるかもしれません。
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by nakadachi2 | 2005-09-26 17:36 | TACT/FEST
ケベック
この日は一日予定がないとわかっていたので、少し足を伸ばすことにした。

バスに揺られて3時間ほど行くと、ケベックという古い建築物が残る町がある。「北米の至宝」とまでガイドブックにうたわれたその町並みは確かに美しい。点在する教会。古い建築に違和感なくとけこんでいる店の数々。中でも日本に例えるなら函館の五稜郭のような場所があり、そこが戦場であったのだと言うことを今に伝えている。僕は街を一望できるケベックの五稜郭に登ってみた。百段を超える階段を行きながら振り返ると、まるでコートダジュールかと見まがうような、美しい海辺の風景が広がっている。永遠と続く木製のテラス。白いテントの帆が風に映えて、とても美しい。やっとただりついた丘の上では、軍隊が特別にレセプションをするのを見せてくれるという。入場券代わりの緑色のシールを左肩に張って中に入る。中には緑の芝生が広がっていて、イギリスの衛兵のような格好をした軍人達が整列している。中央に山羊がいる。しばらくすると、吹奏楽による演奏が始まり、お歴々が立ち上がって拍手をする。軍人の整列。海辺にとどろく大砲の音。何度も何度もこだまする。進行が遅くてつまらないので早々に引き上げる。そのまま、市内の観光を続ける。歩いていると時間はあっという間に過ぎる。日が落ちた頃にターミナルに戻る。バスの待ち時間に、駅の中にあるバーに入って、その日のことを考える。カナダビールは大瓶が700ミリリットル以上もある。それを飲みながら、見たことのない世界を見ることが、どんなに人の意識を覚醒させるのかという事について考えたり、一日の風景を思い出したりする。朝はがらがらで貸し切り状態だったバスは、乗り込んでみると8割方席が埋まっている。それでもバスの中程に空席を見つけて、身体をシートに滑り込ませる。ビールによる眠気が、バスの振動を伴って、自分の意識を遠くへと運び去ろうとする。バスはほぼ、曲がることなく一直線に道を進んでゆく。運転手は足が少し不自由な白髪の白人だった。彼の足がアクセルを踏み込む姿を想像する。バスはそんなことを微塵も感じさせないくらい、スムーズに走り続けていく。おそらく、乗客全員の眠りを乗せて。
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by nakadachi2 | 2005-09-25 19:02 | TACT/FEST
「リトルマッチガール」と「レターズ・ダ・ムール」
カナダでの生活にもすっかり慣れてきました。今朝も(とはいえ、日本では真夜中)10時から「マッチ売りの少女」を観に行きました、ホテルから歩いて40分程度のところにある劇場は、小劇場ながらもタッパが高く、観客席はとても高低差がつけてあって観やすい。これはこちらでみたどこの劇場にも共通しています。ブラックなので、まず余計な点に気をそがれず、舞台に集中できる。古い劇場であっても、古さをまったく感じさせない普遍的なデザイン性は日本でも見習った方がいいと思います。建築家が思いつきで建てるのではなく、こういう本物の劇場を視察に来るべきです。

さて、「マッチ売り」ですが、これはもう凄く良かった。40分ほどの短さ。58歳の主演を務める女性と音響を担当するという男性と照明を担当するという男性が、すでに舞台前に入場時から立っていて、観客を出迎えます。非常にリラックスした雰囲気の中舞台は始まります。お話はみなさんよくご存じのアンデルセンそのままですが、イメージを語る想像力や、やはり視覚的な演出が凄いのです。暗くなりがちなこのお話を、二人の男性との脱線も交えながら、語るくだりも見事です。僕はとても感動しました。とても美しくて、躍動的で、素敵だった。

14時から二本目の「レターズ」を観劇。まず、入場して驚かされたのが、照明スタンドが、舞台に林立している点。全ての照明が見える形にセッティングされています。こちらの照明に対する感覚は本当に優れている。光りと影を巧く作り出す手法は、今の日本人が忘れてしまった部分かもしれません。舞台は男女の恋物語を中心に進みますが、テキストがフランス語で、どうしても理解できないのです。この部分はとても残念でした(終演後のブラボーという声は多かっただけに)。こちらの役者は男女問わず、とても鍛えられていると感じます。瞬時に役柄を変えるための声や身体を持っていて、本当に自覚的に鍛えている感じです。歌やダンスなども、当たり前のこと。そんな余裕を感じます。ともかく、様々な刺激を受けました。

この日の夜は「アジアパーティ」で日本側が世界各国の人々を招待し、交流するイベントがありました。キオの連中はねじりはちまきで、とても頑張っていました。僕は、こういう時の集団のあり方や動きはとても重要だと思っています。200名くらいのゲストとホームパーティのような良い雰囲気を作れて良かったと思います。もう、毎日色んな事があるので、旅日記は長文でまとめます。その時は写真を沢山載せるようにします。
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by nakadachi2 | 2005-09-24 19:32 | TACT/FEST
「キホーテ」と「メモリーバイブ」
今日は芝居を二本観ました。どちらも当たりでしたね。最初に観たのは朝の10時開演の「キホーテ」という題の劇。ドン・キホーテを題材にした人形劇で、男性二人で演じられます。舞台には黒いテーブルが用意されていて、明かりはそのテーブルの両サイドに添えられたロウソクの燭台のみ!という中で、とてもいい集中力と二人の呼吸が相まって、観客を幻想的なドンキホーテの時代へと呼び込んでいきます。これは、俳優の技術もさることながら、演出の工夫もとても良かった。

二本目は15時開演の「メモリーバイブ」(英題は「リビングメモリー」)で、訳すと「思い出に生きている子どもの私」とでもなるのでしょうか。少女時代の夢やファンタジックな幻想がおもちゃなどを交えて語られます。これは一人芝居。注目なのは、もの凄いテクノロジーで、空想の世界を現実化しているところ。二人の舞台サイドにいるスタッフと音響や照明の素晴らしいチームワークがその世界を支えています。主演の女性も結構な歳だろうけど、少女の動きなど非常にチャーミングで、鍛え上げられたふくらはぎを観ていると、ことらの俳優の身体能力の高さに驚かされます。

この日に観たのはとても象徴的な二本でした。詩的な部分のビジュアルを、時に身の回りにあるものを用いたイメージで、時にテクニカルに観客に伝えようとする努力。その工夫が世界の児童演劇には満ちています。おそらく、大方の日本人はこういう事を知らなさすぎる。一般の演劇にはない魅力です。それが、大人版になったものがサイモン・マクバーニーなどの世界で最先端と呼ばれる演出家だといっていい。こういうテキスト解釈だけによらない演劇が国境を越えていくのだと僕は思うのです。

こういう作品と出会えるから、この三年に一回のイベントは見逃せない。今度はおそらくオーストラリアのアデレードで行われます(まだ正式決定ではありませんが、ほぼ間違いないでしょう)。どういう作品を世界にぶつけるのか。これからがお楽しみです。
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by nakadachi2 | 2005-09-23 15:13 | TACT/FEST
カナダからの手紙 その2
カナダに到着してから、もう3日目になりますが、僕はまだ舞台をあまり観ていません。「観られていない」と言った方が正確なのかもしれない。なぜなら、色々とこちらで仕事上のお付き合いなどがあって、急遽舞台をキャンセルしたりと、まあ忙しいからです。その分、空き時間を作って色々と周囲を歩き回ったりして観光に努めています。詳しくは「旅行記」の方にまとめたいと思います。

劇団員もそれぞれに羽を伸ばしているようで、男性達は朝から舞台を観て、ビールを飲んだりと結構楽しくやっているようです。女性にとってはモントリオールは美しい町並みなので、特に興味深いのかもしれません。いずれにしても、こういう類の開放感というのは、国外に出ないとあり得ないのかもしれないなと考えたりします。移民施策を重視してきた国策の結果、本当にさまざまな人種が入り乱れた街です。そんななかで自分がとても違和感なく、とけこんでいるような気がします。

それにしても語学力は必要だなあと痛感します。日常生活には何の問題もないのですが、深くコミュニケートしたいと思っても、そこまでの会話にならないのが実情です。ここが悔しいと海外に出るといつも思うのですが、やはり本腰を入れてやるにはこちらに住むくらいでないと、駄目なような気がします。今日から(今こちらは朝の7時前です)舞台をハシゴしたいと思います。では、皆さん。また。
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by nakadachi2 | 2005-09-22 19:36 | TACT/FEST
カナダからの手紙
皆さん、今、僕はカナダのモントリオールという古い町にいます。事情でなかなかネットができませんでした。それにしても、こんな遠いところから、当たり前のように日本の皆さんとこうしてお話が出来るなんて、とても素敵だと思います。モントリオールは古い町と書きましたが、とても素敵な街です。色んな人種が混在したフランス語圏ですが、英語も通じるし、不便は感じません。それに今回の渡航の目的は「国際児童青少年向け演劇」を視察に来ることです。なので、劇場に行っても、本当に世界中からの人たちで溢れています。そう、世界中から演劇を観るために人がやってくる街なのですよ、ここは!

そんななかで、普段味わうことのない感覚になっています。普通に英語を話して、相手の背景などまったくわからずに会話をしていると、自分を主張することが自然なことだという、日本ではあまり意識することのない感覚が明確になってきます。やはり、日本にいると見えてこないことが沢山ある。異文化というのは楽しいですね。

この旅行記は膨大な写真と共に、後日UPする予定です。それまでは、こんな感じで書いていきますので、またこの日記も覗いて下さい。では、また!
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by nakadachi2 | 2005-09-21 20:12 | TACT/FEST