オーストラリアのアデレードに行った!5月のアデレードは秋の装い!#4
a0014658_18474436.jpg
こちらのフェスティバルは通常のフェステイバルとは、ちと趣が違う。それというのも、これが3年に一度のアシテジ世界大会であり、このフェスティバルで世界各国の理事や事務局、会長選挙など重要な事柄がすべて決まる。通常のフェステイバルでは作品を見ることがメインだが、今回は選挙がメインなのだ。
a0014658_18521924.jpg
こちらは今までの事務局の方々。中央に写っているのが会長のウォルフガング氏。
a0014658_1854031.jpg
そして、次の世界大会の候補地(開催国)のプレゼンテーションが始まった!最初はオーストリアのがプレゼンする。オーストリアの開催都市はリンツ。
a0014658_18554047.jpg
そして、続くデンマークはスウェーデンと共催で。開催都市はコペンハーゲンとミラノ。
a0014658_1856678.jpg
最後にイギリスはロンドンのプレゼンへと続く。どの国もこのプレゼンのため、事前に各国の文化予算などを取り付け、きちんとした準備を行っている。したがってプレゼンテーションも実に具体的である。劇場はどうだとか、町はこのような感じで、うちの国でやってくれたらこんな良いことがあるよ!なんて言葉が飛び交う。つまりこれは国を挙げての文化事業なのだ!そしてこのあと厳正なる選挙が行われ、次回の世界大会開催国が決定した!

結果は・・・・


デンマークとスウェーデンの勝利。児童青少年演劇の世界では、今、ものすごく北欧の勢力が凄い。彼らはとても戦略的に自分たちの勢力を拡大している。その結果が今回の選挙でもろに表面化した格好だ。

しかし、敗れたとはいえ、オーストリアもイギリスも、多大な労力を払って準備をしてきた。選挙の後、お互いの健闘をたたえながらも涙ぐんでいる両国の代表が非常に印象的だった。

日本では、まだアシテジという組織が認知されていないが、これは世界的に見て間違いなく重要な組織であると言って良い。日本は世界から観てもアジアの雄として、とても重要な役割を期待されている。しかし、悲しいかな、現状ではその期待に応えられていない。文化行政的にもまったくと言っていいほど支援を受けていない。こんな国はほとんど世界に類がないと言って良いだろう。各国の代表はもちろん国がバックアップをしているわけで、あくまでも自費でやってくる日本とは大違いである。これは一体、なんなんであろうか。

実は今回の大会まで、日本はアシテジの副会長を送り出してきたのである。世界の中で13人しかいない理事。その中で副会長は二人。しかも日本の副会長は前回の選挙で最高得票数を集めての当選であった!しかし、今回は日本は世界理事に立候補しなかった。いや、出来なかったという方が正しい。理由の一つは年々高まるアジアへの期待に日本が応えられることが出来ないということ。それが大きい。今回の選挙では日本への票は韓国へと流れた格好で、韓国の代表がトップ当選を果たし、見事副会長に任命された。このこと自体はもちろんアジアにとっての誇りである。しかし、しかしなのだ!日本はこれで良いのであろうか?このブログを誰が読んでいるのかはわからないけれど、もし、行政的な立場の方がこれを読んでいるとすれば、ご一報いただければ幸いです。世界の中での日本を作るのはこういう事からひとつひとつ積み上げていくことが重要だと思うのです。

今回のフェステイバルでの最大の収穫は、こういうことに気づかせてくれたと言うことかもしれません。
[PR]
by nakadachi2 | 2008-05-28 19:18 | TACT/FEST