オランダ番外編!なんと、ベルギーに行った!理想的なカンパニーとの幸せな回向に感謝! 
実は美術館に出かけたこの日、午後から一本芝居を観て、そのあとベルギーに行ったのだった!この事がまた素晴らしい出会いを生んでくれた!きっかけは先日届いた一通のメール。そこにはベルギーのカンパニーが僕を招待したいという旨の内容が書かれていた。これは行くしかないでしょう!ということで急遽、ベルギーツアーが実現したわけだ。

ベルギーとは言ってもヨーロッパのことだから車や列車でも移動は出来るわけで、そんな大変なことはない。ユトレヒトからベルギーのゲントまでは車で二時間ほどハイウェイを飛ばせば着く距離だ。午後の三時に劇場の前でピックアップされて一路、ゲントへ向かった。車中では疲れが出たのかぐっすりと眠り、スッキリとした頃にゲントへと到着。この町も歴史が古く、いろいろと見て回りたかったのだが、そんなことに費やしている時間はない。目的は招待してくれたカンパニーの舞台を観ることなのだ。車はそのまま一路劇場へ。
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こちらがその劇場の外観。「KOPERGIETERY」という名を持つ団体。ここは古い工場だった建物を改築して劇場にした彼らの本部でもある場所。中には200人収容できる立派な劇場と2つの稽古場やドレッシングルームや工房なども完備されている。演劇を志す団体にとってはまさに垂涎の施設といえるだろう。
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劇場の場所はこんな通りに面した住宅街にひっそりとある。どこから人が来るんだろうかと思うような所だが、地元の人々から愛されている彼らにとっては問題ではないのだろう。それが証拠に劇場の椅子、ひとつひとつにはこの施設の建築に寄付してくれた篤志家の人たちのネームプレートが刻まれている。こういうのも市民の誇りなんだろう。
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彼女は今回僕を招待してくれたNeleという女性。
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僕と車でユトレヒトから同行したナタリーというカナダ人。彼女はトロントに住んでいる。
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入口を入るすぐそこはカフェ&バーになっている。古いジュークボックスからオールディズが流れ、僕らはビールを飲みながらカンパニーの説明などをしてもらっていた。
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するとそこに突然現れた男性。その顔を見て互いに驚き、抱擁しあって再会を喜んだ!彼はJohanと言い、ソウルのフェスティルで偶然昼食を共にしたのだった!予想もしない展開に驚きで言葉が出ない!彼はこのカンパニーのディレクターだったのだ!縁というのは確かにあるものだとこの時は偶然の作るドラマに本当に驚かされた!

このあとも彼らと一緒に食事をしたりした。なんと、この劇場には専任のシェフがいて、みんなから「ママ」と慕われている!彼女の作る料理が絶品で心温まる時間を過ごした。食事時に飲んだ白ワインがほどよくまわったところで開演時間。今回の作品は新作のSatin and White Wineという。ある詩を題材に、12人の子どもたちが踊り語るという内容。こういうのはあまりうまくいかないケースが多いのだが、今回は振付家の才能が見事で実に楽しめた!演出も控えめで子どもたちの個性を引き出していた!子どもの発表会ではない立派な作品といえる出来映えに観客の拍手もなかなかやむことがなかった!まさにこういうことのお手本とも言える内容。これから一週間ほど、この劇場での公演が続き、彼らは大型バスをチャーターしてツアーに出るそうだ。その際には家族も同行すると言うから面白い。
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終演後は初日のパーティがあり、カクテルなどを片手に皆、めいめいおのおのの飲み物を楽しんだ。こちらでは夜が長い。出演者の小さなスター達も合流してみんな本当に楽しそうだった。僕もカンパニーにお礼をして再会を誓い合いながら、タクシーでゲントからユトレヒトへと向かった。車中では幸福感が身体を包み込んでくれてぐっすりと眠ることが出来た。理想的な環境で人々の支えがあり、演劇を作ることが出来る。本当にいいお手本を見せて貰った。
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by nakadachi2 | 2008-04-05 15:01 | TACT/FEST