ロンドンに立ち寄った
数日間の滞在を終え、ロシアを離れる予定が空港で思わぬ足止めをくってしまった。コペンハーゲンの空港でどうやらストがあったらしく、飛行機がキャンセルになっている。ロビーにはカウンターでのチケット変更を求めて長い列が出来ている。仕方がないので僕も並ぶ。こういう場合、窓口では必ず怒鳴り合いがあるものだが、こちらではよくあることなのか、案外みんな平然としている。カウンターで無事チケットを取り替え、コペンハーゲンを経由しない便に変更する事ができた。ロンドンへの直行便。こういうのはかえってラッキーというべきなのかもしれない。

結局、当初の予定よりも早くロンドンに着く事ができた。ヒースロー空港。あまりこれといった特徴のない簡素な空港である。タクシーを捕まえてホテルへと向かう。タクシーの料金はホテルとの提携により、定額料金になっている。空港でいくらかポンドに両替する。三万円ほど両替をして110ポンドほど。そのうち、70ポンドをタクシーに支払ったので、かなり高かったと思う。日本円で1万8千円くらい。高いと思いません?空港から10分ほどの距離だったのに。ちなみに帰り、バスで空港に行ったときには3ポンド50セントだった。ひょっとするとたかられたのかもしれない。いやそんなもんなのか?真相は薮の中だ。

ホテルは住宅街の中にある「スカイウエイズ」という名前のホテル。いかにも空港からのアクセスが良いと自慢しているようだが、実はこの場所はアクセスがそう良くはない。空港からロンドン市内までは電車が走っているし、それに乗ると15分くらいで市内に着く。だから市内に宿を取った方がかえって賢明である。僕の泊まったホテルなんて周囲には何もないただの住宅街だった。例えてみれば関西なら夙川辺りという印象である。ホテルはインド料理が名物だったが僕は食べなかった。なぜインド料理が名物なのか?やはりインドからカレーが初めて伝わったのがイギリスでなどと考えていたが、なんのことはないただインド人が経営しているだけだった。フロントでいきなりインド人と対面。彼は「夕食にはインド料理がおすすめだよ」とにっこりする。本当にすてきな、すてきすぎる笑顔で、かえって驚いてしまう。ホテルは二階建ての住居を改造したような作りで、民宿と言ったほうがいいかんじ。伝統のあるつくりのホテルだと、ネットで検索すると出ていたが、それは単に古いのだということが泊まってみるとよくわかる。お風呂にもシャンプーなどの備品は何もない。テレビにはリモコンもない。しかもメーカーは「MATSUI」という、いかにも怪しい名前ときてる。しかし僕はどこでも適応できるので、さほど苦にはならなかった。荷物を部屋に置き、楽な服装に着替えてから散歩に出る。あたりはどうもインド人街らしく、道を歩いていてもやたらとインド人が多い。どうやら少しばかり貧しい地域のようだ。廃屋のような建物もある。それでも日本より建物の敷地は広いし、のびのびとしている。そのまま近くのガソリンスタンドに行く。なぜならガソリンスタンドとコンビニエンスストアが一緒になっている。この辺りには少なくとも歩いて行ける距離には他に何もないのだ。そこで、チキンとパスタのサラダ。ビールを数本買い込み、間食用にチョコレートクロワッサンとリンゴを一つ買い込み、ホテルへと戻る。テレビをつけながら、ビールを飲んでいると猛烈な睡魔に教われ、そのまま眠りにつく。明くる日、シャワーを浴びてから朝食をとる。イングリッシュスタイルの朝食はロシアに比べて数段良かった。よく見ると家族がみんなで一緒に働いているのだとわかる。あたたかさのようなものが感じられるホテルだった。しかし、もう一度泊まりたいかと聞かれれば、おそらく僕は遠慮すると思う。
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by nakadachi2 | 2007-04-29 07:44 | TACT/FEST