デンマーク後編
前日の夜10時から、韓国と沖縄と大阪で会議。なにせ、夜9時を過ぎてもまだ明るいから、夜が遅くなる一方だ。その後、12時から韓国のユジン、沖縄のめぐみさんと飲み会。ほとんどつぶれている状態での飲み会だったが、ユジンがわざわざ韓国から運んで来た母親手作りのキムチで一杯やる。ホテルのフロアがアジアの香りに包まれるが、深夜なので誰も気にしない。こういう席でお互いの誤解や行き違いなどを解消しなければならないので、こういう飲み会も結構重要だったりする。

一夜明けて、三日目。この日は朝から動く。まずは前日にデンマークのキムさんが教えてくれた体験型の芝居?を観に行く。ビボーのカンパニーだそうだ。フェスティバルの本部のある集合場所に朝出向くと、会場がどこにあるのかわからない。スタッフに声をかけると「あそこのドアから入れ」と言われる。ドアを開けて中に入ると、お茶セットなどがテーブルに並べてあり、そこには前日に公演を終えた沖縄のグループたち、その他、顔見知りの人たちが何人かいる。全員で20名ほどのグループ。スタッフの女性が説明を始める。どうやら話を聞いたところでは、これはどこかへ旅をする体験を通じて、自分の本当に大切なものとであうという作品のようだ。あまり詳しくは書かないが、これは面白かった。子どもたちは喜ぶ事請け合いだと思う。ただし準備は大変だろう。それに時間もかかる。だって三人ずつしか案内してもらえないんだから。100人もいたらおそらく一日中かかるだろう。でも、こういう事に真剣に取り組んでいるという事がすてきである。終わって移動。続いて三人のパフォーマンス型のお芝居。これは面白くなかった。その後は日本に呼ぶ予定にしていた「ハムレット」を見る。ただし今回は若手キャストだそうだ。ハムレットはかなり簡略化してある。わかりやすいし、役者もよく身体が動く。それで一日が終わった。明くる日、まず「ジェネシス」という作品。宇宙を舞台とする美しい作品。技術も見事。この作品で中心を担っていた役者の彼女にあとでカフェでであって、ほめたら、とても喜んでくれた。そのあと、クラウンの作品を見て、続いてもう一本、クラウスさんのカンパニーの作品を見た。こうして一日に何本もの作品を渡り歩くのがフェスティバルの楽しさだ。クラウスさんの作品は男女をテーマにした演劇で、大人の演劇だがとてもスタイリッシュで良かった。役者もうまかったし、個人的には劇中に流れた曲、ベルベットアンダーグラウンドの「僕は待ち人」がヒットで、最高にクールだった。その後、少し離れた幼稚園のような劇場に移動。ここで、クラウスさんの奥さんの、アネットさんのカンパニー(夫婦で別々のカンパニーを持っている)の作品を見た。どちらかというと、いろんな楽器と朗読スタイルの低年齢向け作品。ハンモックを使った舞台がユニークだった。最後に不思議の国のアリスを男女二人で演じる芝居を見て、ビボーからの電車に乗る。この日は深夜にコペンハーゲンの空港近くのホテルで寝た。そして翌日、机上の人となった。次はサンクトペテルブルグである。初のロシア。
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by nakadachi2 | 2007-04-29 06:33 | TACT/FEST