カナダへ、なぜ私は行くことになったのか。サーカス編
モントリオールは縦横無尽に地下街が発達している。冬が長く、雪が多いためだろうと言われている。そこは巨大なショッピングモールであり、メトロの出入り口であり、フードコートである。それこそ多民族国家ならではの、世界中からありとあらゆる食文化が入ってきて変化し、独自の食文化を形成しているのだ。それらがファーストフード並みに軒を連ねている。例えるなら長野県の巨大なドライブインのようだといえば少しイメージがわくだろうか?

地下に入っていくのが好きなモントリオールから、重力を無視して人体の力だけで空中に舞い上がるサーカスが発達したというのも面白いではないか。「人体だけのサーカス=ヌーボーシルク」はフランスで生まれ、カナダへと伝わった。それが今や、シルクドソレイユの世界的な成功で、母国にも勝る文化として根付いてしまった。彼らサーカスアーティストたちは、オリンピック競技などを経て入ってくる場合も多いそうだが、その根幹を支えているのはサーカス専門家の養成学校である。

サーカスシティはモントリオールから車で焼く30分ほどの場所にあり、元々はごみ埋め立て地だったところに学校を作ったところから歴史が始まった。今では1500人が常時働いているシルクドソレイユの本部や、ありとあらゆるサーカスの用途に耐えられるサーカス専用劇場などを有している。民間と公共が手を組み、地球、人間、環境、地域、教育に根ざしたこのプロジェクトが成功した要因を挙げようと思うのだが、一言ではとてもそのすばらしさを表すことが出来ない。私たちはその夜、「七本の指」というカンパニーの作品を鑑賞した。その劇場の模様をご覧いただきたい。
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これは開演直前の様子である。残念ながら公演画像はない。これから始まった5人の若きアーティストたちのパフォーマンスのすばらしさに、観客は歓声をあげ、驚きと賞賛をもって惜しみない拍手を送ったのだった。
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雨にぬれた劇場の外観はピンぼけだが、この写真があの日の熱気を伝えていると思うので掲載する。サーカスシティという場所と、行政と民間相互のやり取り、地域を振興させ、同時に世界中からこの場所に人々が集まってくるという図を作り上げた人たちに感嘆した。日本も、私たちも負けてなかりではいられないのである。
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by nakadachi2 | 2006-11-27 17:38 | TACT/FEST