「リトルマッチガール」と「レターズ・ダ・ムール」
カナダでの生活にもすっかり慣れてきました。今朝も(とはいえ、日本では真夜中)10時から「マッチ売りの少女」を観に行きました、ホテルから歩いて40分程度のところにある劇場は、小劇場ながらもタッパが高く、観客席はとても高低差がつけてあって観やすい。これはこちらでみたどこの劇場にも共通しています。ブラックなので、まず余計な点に気をそがれず、舞台に集中できる。古い劇場であっても、古さをまったく感じさせない普遍的なデザイン性は日本でも見習った方がいいと思います。建築家が思いつきで建てるのではなく、こういう本物の劇場を視察に来るべきです。

さて、「マッチ売り」ですが、これはもう凄く良かった。40分ほどの短さ。58歳の主演を務める女性と音響を担当するという男性と照明を担当するという男性が、すでに舞台前に入場時から立っていて、観客を出迎えます。非常にリラックスした雰囲気の中舞台は始まります。お話はみなさんよくご存じのアンデルセンそのままですが、イメージを語る想像力や、やはり視覚的な演出が凄いのです。暗くなりがちなこのお話を、二人の男性との脱線も交えながら、語るくだりも見事です。僕はとても感動しました。とても美しくて、躍動的で、素敵だった。

14時から二本目の「レターズ」を観劇。まず、入場して驚かされたのが、照明スタンドが、舞台に林立している点。全ての照明が見える形にセッティングされています。こちらの照明に対する感覚は本当に優れている。光りと影を巧く作り出す手法は、今の日本人が忘れてしまった部分かもしれません。舞台は男女の恋物語を中心に進みますが、テキストがフランス語で、どうしても理解できないのです。この部分はとても残念でした(終演後のブラボーという声は多かっただけに)。こちらの役者は男女問わず、とても鍛えられていると感じます。瞬時に役柄を変えるための声や身体を持っていて、本当に自覚的に鍛えている感じです。歌やダンスなども、当たり前のこと。そんな余裕を感じます。ともかく、様々な刺激を受けました。

この日の夜は「アジアパーティ」で日本側が世界各国の人々を招待し、交流するイベントがありました。キオの連中はねじりはちまきで、とても頑張っていました。僕は、こういう時の集団のあり方や動きはとても重要だと思っています。200名くらいのゲストとホームパーティのような良い雰囲気を作れて良かったと思います。もう、毎日色んな事があるので、旅日記は長文でまとめます。その時は写真を沢山載せるようにします。
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by nakadachi2 | 2005-09-24 19:32 | TACT/FEST