誰も知らない貴方の部屋
故あって、東京へ行って来たのが昨日の土曜日。タニノクロウという作家、演出家にであったのは問う京劇術劇場で彼が「チェーホフ?!」という作品を上演していて、観に行ってからの縁だ。

その作品で衣装を担当していたのが太田さんという、昨年「わたしにさよなら」で衣装を担当していただいた方だった。その時は太田さんの衣装のすばらしさとタニノクロウのこちらを軽くいなしていくあざやかさに魅入られた。その後、その二人との縁は続いていく事になる。

タニノさんには今度、うちの劇場であるロクソドンタブラックにおいて、新作「誰も知らない貴方の部屋」を5月に上演していただく。その作品が、庭劇団ペニノのアトリエ「はこぶね」で上演されることとなり急遽東京へと飛んだ。

庭劇団ペニノはタニノクロウが主宰する集団である。アトリエ「はこぶね」とは、彼の自室であった青山のアパートの一室を劇場にしている狭小劇場だ。お客さんは30人も入ればもう高校生男子の弁当並みにぎっしりと動けない。

その場所で彼らは今、連日の公演を行っている。何ヶ月もかけて劇団員が創り込んだセットは、セットというよりも生活の中をかいま見るような、美術品を見ているようだ。その美術は一幅の絵を思わせる。しかし、その中に奇妙な住人達が入り込む過程で、美術は劇的な変貌を見せ、妄想が立ち上がってくる。

タニノは絵描きでもある。以前は精神科医でもあったという経歴を持つ。彼の描く世界はメタファーに溢れ、刺激的で牧歌的で優しいが凶暴である。その両面が妄想を抱く人間の複層化に一役買っている。

僕は彼の作品を美しいと思う。その上でウイットに富んでかわいさがある。恐いもの見たさも味わえるし、何よりセクシーだ。そんな庭劇団ペニノを大阪に呼ぶ事ができるのをうれしく思う。5月が楽しみだ。皆さん、ゴールデンウィークは大阪へお越しください。

会場のある阿倍野は天王寺のほど近く、通天閣や新世界にも歩いていけるディープな大阪です。天王寺動物園も市立美術館も歩いていける。東急の巨大なショッピングモールや完成すればアジア最大の高さになる近鉄百貨店もある。反面、古くからある飲み屋も健在の面白い街です。そこでペニノの公演が行われます。楽しそうでしょう?

チケットは3月に発売です。詳細はまたお知らせします。

おまけ⬇観劇の前に入った青山の「もうやんカレー」の無料サイドディッシュ。僕はらっきょが大好き。

塩ゆでのジャガイモがセクシーだった。
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by nakadachi2 | 2012-02-19 17:34 | Loxodonta Black